2009年 05月 24日
不躾棒でおなじみの三本和彦氏は、SUVに試乗するたび、こう言っていたものだ。 「銀座へ登山靴で行くようなものだ」 そんなミスマッチも悪くないんじゃないか、と思っていたのだが、 ロードバイクを買ってから、その意味がわかった。 307WRCって、オンロードだと遅い。 一番の原因は、ブロックパターンのタイヤによる走行抵抗の大きさ。 それを解消すべく、新たなホイールとタイヤを導入した。 どうせならと、ロードバイクと同じ700Cのホイール&タイヤにしてみた。 フレームのデザインがゴツいだけに、細身のタイヤとのバランスがあまりよろしくないが、 走行抵抗の低下と高速巡航性能の向上のために、そこには目をつぶった。 クリアランスが少ないフレームだと、 径が大きい700Cのタイヤと干渉してしまうことがあるそうだが、 307WRCは、問題なく700C化できる。 世界35万の307WRCユーザーの皆さんの、オンロード化への参考になれば幸いだ。 走らせてみると、走行抵抗が低下しているのが確かにわかる。 空走していても、速度が落ちにくい。 細身のスリックタイヤで、しかも空気圧を高くできたおかげだろう。 しかし、元々の重さーーロードバイクのおよそ2倍もあるーーや、 トルクを吸収してしまうリアサスーー快適性とのトレードオフだがーーもあいまって、 ロードバイクと同様の快適さが得られるとまではいかなかった。 とはいえ、ブロックパターンのタイヤを履いていた頃より、 オンロードでの違和感はなくなった307WRC。 “銀座へパタゴニアを着て行くようなもの”くらいにはなったんじゃなかろうか。
by jara307cc
| 2009-05-24 23:37
| 自転車
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